決算整理仕訳とは?簿記3級の頻出パターンと解き方
決算整理仕訳は、日常の記録を当期分として正しい金額へ直し、損益計算書と貸借対照表を作れる状態にする仕訳です。「決算日に必要な残高はいくらか」を先に考えると整理できます。
最初に押さえる3点
当期分と翌期分を分ける
決算日に必要な残高を求める
決算前残高との差額だけ仕訳する
BASIC IDEA
考え方の基本
代表的な決算整理には、売上原価の計算、貸倒引当金の設定、固定資産の減価償却、費用・収益の見越しと繰延べ、現金過不足の整理などがあります。
特に貸倒引当金では、必要な期末残高と決算前残高を比べる差額補充法に注意します。前払い・前受けは翌期分を取り除き、未払い・未収は当期分を追加します。
3 STEPS
問題を解く手順
- 1
何を当期分へ直すか確認する
問題文の期間、残高、見積率などを読み、費用・収益・資産・負債のどの金額を修正するか整理します。
- 2
決算日に必要な金額を計算する
月数、割合、帳簿価額などから、期末に残すべき金額または当期へ計上すべき金額を求めます。
- 3
決算前残高との差額を仕訳する
すでに帳簿へ計上されている金額を確認し、必要額との差額だけを追加または取り消します。
EXAMPLE
数字入り例題:翌期分の保険料を繰り延べる
12月1日に1年分の保険料12,000円を全額費用処理した。12月31日の決算で翌期分を繰り延べる。
| 左側の勘定科目 | 金額 | 右側の勘定科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 前払費用 | 11,000円 | 支払保険料 | 11,000円 |
当期分は12月の1か月分1,000円です。翌年1月から11月までの11か月分11,000円は翌期の費用なので、資産の前払費用へ振り替えます。
QUICK TABLE
すぐ確認できる整理表
| 項目 | 左側 | 右側 |
|---|---|---|
| 費用の繰延べ | 前払費用 | 費用の科目 |
| 費用の見越し | 費用の科目 | 未払費用 |
| 収益の繰延べ | 収益の科目 | 前受収益 |
| 収益の見越し | 未収収益 | 収益の科目 |
間違いやすいポイント
支払日だけで当期費用を決めない
現金を支払った日ではなく、サービスを受けた期間に費用を対応させます。翌期分は前払費用です。
貸倒引当金の必要額をそのまま仕訳しない
差額補充法では、必要な期末残高から決算前残高を引いた差額だけを追加します。
見越しと繰延べを逆にしない
まだ記録していない当期分を追加するのが見越し、記録済みの翌期分を取り除くのが繰延べです。
SELF CHECK
理解度チェック
答えを考えてから「答えを見る」を開いてください。
Q1必要な貸倒引当金が2,000円、決算前残高が500円の場合、差額補充額は?答えを見る
答え:1,500円
必要額2,000円から既存残高500円を引いた差額を追加します。
Q2当期分の支払利息2,000円が未払いの場合の仕訳は?答えを見る
答え:支払利息 2,000円 / 未払費用 2,000円
未計上の当期費用を追加し、支払義務を負債として記録します。
NEXT STEP
理解したら、5問で定着させよう
「貸倒れ・経過勘定」の仕訳・知識問題を1問ずつ採点できます。
関連する解説
作成方針:学習者が仕訳の理由を理解できるよう、独自の数字入り例題で構成しています。AIを補助的に使用していますが、公開内容は簿記3級の基本事項に沿って整理しています。本サイトは試験実施団体の公式サイトではありません。
試験範囲や申込方法は、日本商工会議所の公式情報をご確認ください。