決算整理数字入り例題・確認問題付き

決算整理仕訳とは?簿記3級の頻出パターンと解き方

決算整理仕訳は、日常の記録を当期分として正しい金額へ直し、損益計算書と貸借対照表を作れる状態にする仕訳です。「決算日に必要な残高はいくらか」を先に考えると整理できます。

作成:しわけ帳編集部更新日:2026年9月2日日商簿記3級向け

最初に押さえる3点

1

当期分と翌期分を分ける

2

決算日に必要な残高を求める

3

決算前残高との差額だけ仕訳する

BASIC IDEA

考え方の基本

代表的な決算整理には、売上原価の計算、貸倒引当金の設定、固定資産の減価償却、費用・収益の見越しと繰延べ、現金過不足の整理などがあります。

特に貸倒引当金では、必要な期末残高と決算前残高を比べる差額補充法に注意します。前払い・前受けは翌期分を取り除き、未払い・未収は当期分を追加します。

3 STEPS

問題を解く手順

  1. 1

    何を当期分へ直すか確認する

    問題文の期間、残高、見積率などを読み、費用・収益・資産・負債のどの金額を修正するか整理します。

  2. 2

    決算日に必要な金額を計算する

    月数、割合、帳簿価額などから、期末に残すべき金額または当期へ計上すべき金額を求めます。

  3. 3

    決算前残高との差額を仕訳する

    すでに帳簿へ計上されている金額を確認し、必要額との差額だけを追加または取り消します。

EXAMPLE

数字入り例題:翌期分の保険料を繰り延べる

12月1日に1年分の保険料12,000円を全額費用処理した。12月31日の決算で翌期分を繰り延べる。

左側の勘定科目金額右側の勘定科目金額
前払費用11,000円支払保険料11,000円

当期分は12月の1か月分1,000円です。翌年1月から11月までの11か月分11,000円は翌期の費用なので、資産の前払費用へ振り替えます。

QUICK TABLE

すぐ確認できる整理表

項目左側右側
費用の繰延べ前払費用費用の科目
費用の見越し費用の科目未払費用
収益の繰延べ収益の科目前受収益
収益の見越し未収収益収益の科目

間違いやすいポイント

支払日だけで当期費用を決めない

現金を支払った日ではなく、サービスを受けた期間に費用を対応させます。翌期分は前払費用です。

貸倒引当金の必要額をそのまま仕訳しない

差額補充法では、必要な期末残高から決算前残高を引いた差額だけを追加します。

見越しと繰延べを逆にしない

まだ記録していない当期分を追加するのが見越し、記録済みの翌期分を取り除くのが繰延べです。

SELF CHECK

理解度チェック

答えを考えてから「答えを見る」を開いてください。

Q1必要な貸倒引当金が2,000円、決算前残高が500円の場合、差額補充額は?答えを見る

答え:1,500円

必要額2,000円から既存残高500円を引いた差額を追加します。

Q2当期分の支払利息2,000円が未払いの場合の仕訳は?答えを見る

答え:支払利息 2,000円 / 未払費用 2,000円

未計上の当期費用を追加し、支払義務を負債として記録します。

NEXT STEP

理解したら、5問で定着させよう

貸倒れ・経過勘定」の仕訳・知識問題を1問ずつ採点できます。

5問に挑戦

作成方針:学習者が仕訳の理由を理解できるよう、独自の数字入り例題で構成しています。AIを補助的に使用していますが、公開内容は簿記3級の基本事項に沿って整理しています。本サイトは試験実施団体の公式サイトではありません。

試験範囲や申込方法は、日本商工会議所の公式情報をご確認ください。